「これが、私の答え」


…この深紅の想いを、世界に捧ぐ。


ーパァァァッ


私の薔薇の痣から光が放たれ、それと同時に地面に同じ、薔薇の刻印が刻まれる。その中心に、私はいた。



「スイラン!!お前、何してっ!!」


私の異変に気づいたレインが、声を上げる。


「…………………………………」


あたしは、そうするのが自然なように、その刻印に両手で触れた。


ーパァァァッ!!


「うっ…………あぁ…」



力が抜けていくみたい…。まるで、何かを吸い取られているかのよう…。



彫刻は、少しずつ紅く色づき、やがて深紅の薔薇となった。


フワリと、私を包むように深紅の薔薇が花開く。そして、鋭い棘のあるツルが、私を守るように張り巡らされた。