「女神だ…………」

「女神様がアルバンテールをお救いになった!!」



民を前に、気高く立ち振る舞うアスランを、私は見つめる。



あれが、私たちの一族の始まり………



『アスランはこの日から、アルバンテールの女神となり、そののちにアスラン・アルバンテールの一族は、神の血をひく一族として、知れ渡った』



そして、今も、その血は途絶えることなく続き、継承されている。






『女神は、薔薇の刻印をもって生まれることから、薔薇の姫と名付けられ、今にまで繁栄してきたの』



これが、薔薇の姫の真実。