深紅の花に姫君《改装版》



「世界が終わるならそれでもいい。その瞬間まではお前の隣にいられるだろ…?」

「レイン……」

「でも、これは俺の我が儘だな。スイランが傷ついてるのに気づきながら、俺は……」


辛そうに俯くレインに私は笑いかける。


「私達、お互いが本当に大好きなんだね」

「……え?」


不思議そうな顔をするレインの顔を両手で引き寄せる。



「私、長く生きられなくても、二人笑顔でいたい」

「あ……」


レインは何かに気付いたように目を見開いて私を見つめた。


「いつか来る終わりに悲観しながら生きるのは嫌だよ…」

「スイラン………」


世界が朽ちていく事に絶望し、大切な誰かが死んでいく様を嘆く世界でなんて、生きてはいけない。



だったら、あなたが笑ってくれる世界がいい。