「レインが好きだから…それに、やっぱり家族も友達も私達は捨てられない…そうだよね、レイン」
全てを敵にしてもと決意した私達は、やっぱりどこかでその絆を手放せないでいた。
「……それでも、お前だけは守りたかったからだろ…。その為なら、本気で全てを捨てていいとさえ思ってんだ」
泣きそうなレインに、私まで泣きそうになる。
「私は、レインにその大切な繋がりを捨てさせたくないって気付いたの。だって、私も捨てなきゃって思うほど辛かったから…」
「………それは……。確かに、スイランに姫である立場や、家族、古郷を捨てさせるのは本当に正しいのかって迷ってた。だけど…お前を死なせたくない…」
強くて人に弱味を見せないレインが、涙を流した。
私はその涙を手で拭った。
「私も、死にたくなんてないよ」
だって、私は女神様のように潔くない。
世界の為に、その身を迷うことなく捧げるなんて出来ない。
生きていたいし、死ぬ事も怖い。
愛した人と離れるのは嫌だった。


