…思っていた以上に、終業式は長いものだった。



校長先生の話なんか、とにかくまあ長くて、何を話してたかなんて覚えてない。




「本当、校長先生話長過ぎ」



…只今、放課後。



愛生が頬を膨らませながらそう言った。



…そして愛生の鞄も、頬のようにパンパンに膨らんでいた。




「愛生……

また今年も溜め込んじゃったの?荷物」



私は思わず、我慢出来なくて吹き出して笑った。




小学校の時から、毎年ずっと、終業式のこの日の愛生の鞄は、はち切れそうな程パンパンに膨れる。




小学校の時、あまりにも無理矢理押し込み過ぎて、ランドセルが壊れてしまった事もあった。



大きなスクールバッグになっても、変わらずにパンパン。



いつかチャックが壊れそう。