なんか今、愛生を沙羅さんに取られたみたいな気分がして、こっちから見ててとても面白く無かった。
…ごめんね、沙羅さん。
「…美月ー?」
「えっ!」
はっとすると、すでに私の横には、愛生が不思議そうに首を傾げて立っていた。
三組の下駄箱の所を見ると、沙羅さんがすでに上靴に履き替えてた。
私が色々考えているうちに、二人の会話が終わってしまったらしい。
「美月、教室行くよー?」
「…あっ、うん」
すでに上靴に履き替えた愛生を、追い掛けるかのように、急いで靴を脱ぎ、上靴に履き替えた。
このまま、沙羅さんと楽しそうに喋って、私を置いて行ってしまうのではないか。
…そう思ったのかもしれない。


