「私は、明日から一ヶ月前から仲良くしてたペンフレンドと直接会うんだ!
もう楽しみでさ。
愛生は夏休みも部活?」
「そうなっちゃうかなぁ…?
愛生と遊びたかったなっ!」
そう言って、愛生が私に甘くすり寄って来た。
「バスケ部だしねぇ。
お盆位しか、休み無さそうだもん」
私が愛生に釘を刺すと、愛生はうっと呻き声をあげた。
「か、かもしんないっ」
ゾクゾクと震え出した愛生。
おそらく、どれだけ練習が厳しくなるのかと想像しているのだろう。
そんな事を言っているうちに、昇降口へ到着。
昇降口付近で靴を脱いでいると、愛生の姿が無い事に気付いた。
辺りをキョロキョロと見回すと、昇降口の入り口の前に愛生を発見した。


