それに引き換え、私は……
私は、胸元までのロングヘアを、いつもは下ろしているが、今日は暑くて不快感を感じそうだから、一つに無造作に束ねあげただけ。
何だろう…このクオリティーの差は。
私は髪長いんだから、髪が短い愛生よりもリメイク法ある筈なのになぁ。
でも私そもそも、編み込みと言う技が出来ない…。
自分の不器用さに少し恥ずかしくなってしまった。
「おはよう!」
愛生がここまで走って来て、私の肩を軽くポンッと叩きながら言った。
「おはよ、愛生」
「終業式だねー。
くぅー! 明日から夏休みだぁ!
美月は夏休みどーする?」
愛生が真夏の太陽のように目を輝かせながら、興味津々に聞いてきた。