何度も何度も、メールを読み返した。
だってこのメールは、記念すべき初メールなんだもの。
保存しなくちゃ!
…でも、一つ少し疑問に思った部分があった。
それは、彼の名字。
『中島』って、雄輝お兄ちゃんと同じ名字なんだよね…。
まさか、この手紙を書いたのって…?
…いや、違う。
だって、名字は同じでも、名前が違う。
『中島太郎』だもの、そりゃ違うよ。
それでも、『これが、雄輝お兄ちゃんからのメッセージなんだ』と小さな小さな希望を抱くようになった。
イギリスからの贈り物は、小さな奇跡となって、私の元に幸福を届けてくれた。
悲しみで溢れていたズタズタの心が、少しだけ癒された気がした。
何もかも『中島太郎』さんのお陰。


