持つ手がブルブルと震えた。
だって…
返事が貰えた!
しかも……高校一年生?
私より二歳も歳上じゃん!
幼稚園児が飛ばした幼稚な遊びのじゃなくて、歳上の子が飛ばしてくれた風船。
嬉しくて、早速書かれているメアドを携帯に登録して、早くも気分は有頂天で、ウキウキしながらメールを打ち始めた。
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初めまして。
私、あの手紙を書いた者です。
手紙を、ありがとうございました。
…あっ、私、有原美月って言います。
中学二年生です。
あ、あなたの名前を教えて貰えますか?
あなたからの返信、待ってます。
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