結局、愛生の質問には適当に答えて、別の話題を持ちかけて、その後は他愛の無い話をした。




ただ…上手く誤魔化せてるかどうか。







―――そして授業はあっという間に終わり、帰りの会を終えると、皆がさっさと教室を出て行く。




真っ直ぐ帰る人。

部活に向かう人。

教室でまだお喋りを続ける人。




…私は、部活に入ってないから、そのまま真っ直ぐ帰る組。




はっきり言って、“部活一筋の青春”なんて、下らないと思った。



馬鹿みたいとも思った。




でも、高校生になったら、部活は所属したいとは僅かに思っている。




…とは言っても、運動部で選手として頑張るんじゃ無くて、どんな運動部でも良いから、マネージャーと言うものをやってみたかったんだ。