「…美月、どうしたの?」
「えっ!」
不意に愛生に聞かれて、びっくりした。
「美月、何かあった?
何か今日、美月らしくないよ?
今だって、私が何回も声掛けたのに、気付かないし、ボーッと空何か見上げちゃってさぁ」
「えっ!!」
まさかの質問に、胸をグサリと突き刺された。
「…ああぁー、う、うん。
い、良い天気だなって思って、つ、つい、つい、ぼ、ボーッとしちゃって。
だから、その、愛生の声に、気付かなかったっていうか、あ、あ、そ、そうじゃなくてあの………」
訳のわからない返事になってしまった。
もはや、日本語じゃなかったかも。
すると、愛生はニヤリと表情を変え、さらにとんでもない質問を投げかけてきた。


