………なのに。




私が中学に上がってからも、雄輝お兄ちゃんからのメッセージは無かった。




折角の入学祝いに、新しく携帯を買って貰ったのに。




これで、雄輝お兄ちゃんとやり取りしたかったな。






…そして、その夜、ベッドに突っ伏して、初めて泣いた。




我慢していた感情を、思い切り出した。




辛い辛い過去。




…今考えれば、雄輝お兄ちゃん、私の事を迷惑に思ってたのかも。




そりゃそうだよね。




あんな子供に散々振り回されたんだもの、私がいなくて清々してるよね。




向こうで、延び延びと過ごしてるに違いない。




私はそう勝手に決めつけて、自分の不甲斐なさにまた泣いた。




ごめんね、雄輝お兄ちゃん……。




これで、私の初恋は、ついに終止符を打ったのだ。