だって、今泣いたら、涙の悲しいだけの別れ方になってしまう。
そんな別れ方より、笑顔で別れた方が良いじゃない?
「…雄輝お兄ちゃん!私も、絶対絶対、忘れないから!雄輝お兄ちゃんの事、忘れない!」
そう叫びながら、何とか笑った。
…顔、ひきつってないかな。
すると、雄輝お兄ちゃんはゆっくりと振り向き、笑顔で手を振り、改札の人混みに紛れ、段々見えなくなった。
良かった……。
これで……笑顔の良い別れが、出来たよね?
あの後も、私は何度も泣きそうになったけど、泣かなかった。
泣きそうな時は、雄輝お兄ちゃんとの約束を思い出してた。
とても楽しみだった。
毎日、ポストを確認してたな。
期待をたっぷりと持ちながら。


