その翌日、私は咄嗟に家を飛び出した。
今日、雄輝お兄ちゃんがイギリスへの飛行機に乗って引っ越してしまう。
急いで電車に乗り、空港へ急いだ。
雄輝お兄ちゃんが乗る飛行機の空港は、確かN空港だった筈。
N空港へ到着。
ロビーに入り、辺りをキョロキョロと見渡すと、見覚えのある後ろ姿を見つけた。
「おーい!雄輝お兄ちゃーーん!」
大声で呼ぶと、その後ろ姿がぴくっと反応した。
そして、ゆっくりと振り向いた。
「……美月ちゃん」
やっぱり、雄輝お兄ちゃんだった。
「雄輝お兄ちゃん!何で、もっと早く言わなかったの?」
私がそう言うと、雄輝お兄ちゃんは申し訳なさそうに肩を竦めた。
「……ごめんね。美月ちゃんが泣き出しそうで、何か言い出せなくて」
ああ、そういう事。
…私の気持ち何か、どうでもいいよ。
もっと……もっと早く知っていれば…。
「美月ちゃん…」


