「それがあの“alone wars”やったんやな?」

「そう…ただ、俺はゲームを攻略出来なかった…そこで俺は金で和久井と取引をしたんだ…」

「そしたら和久井は見事、親父さんの死体の隠し場所を探し当て、それがバレるのを恐れた君は口封じのために殺したんやな?」

「それは違うよ、カイト…もし遺体の隠し場所を示すだけならこんな手の込んだことしてまで殺すはずない。きっともう1つ仕掛けがあったんだろ?晃。」

「さすがだなエイジ。その通りだよ。兄貴は保険として俺のゲーム機でしか場所が表示されないようプログラムしていたんだ。」

「じゃあ和久井はなんで殺されたんや?死体の場所もわからへんかったんやろ?」

「和久井はな…このゲームの秘密を知ってたんだよ。そして脅してきたんだ。兄貴の実父殺しがバレたら今の生活は崩壊する。それに兄貴が、大好きだった兄貴が犯罪者扱いされるのが嫌だったんだ…」

全てを話した晃の顔は雨と涙でびしょ濡れだった…

「晃…」

ボクは警察に通報できなかった…晃はきっと自首してくれる。そう信じながら晃を家に帰した。

晃を見送った後、雨が止んだ事に気付いた…晃の心とは裏腹に…