「晃をそんな危険な目に合わせられるか!代わりに俺がイベント発生させてやるよ!」

完全にボクは我を忘れて怒っていた。

「エイジ…お前じゃダメなんや…」

「どういう事だよ!?」

「俺が晃くんに渡したんや。彼に金をやって実験体になってもらった。」

「はぁ!?ふざけんな!あんた、犯人を見つけるためには一般人も巻き込むのかよ?!」

「俺は黒の世界の住人やからな。そんくらい平気でやるわ。エイジ…お前も今やこっち側なんやぞ。それともまた何の刺激もない日常に戻るんか?」

何も言い返せなかった…
完全にボクは平凡な日常を恐れていた。

完全に黙ったボクにカイトは
「もし親友を失いたないなら頻繁に彼と接触することやな。」
と言い残し、電話を切った。

もしあの時、黒の世界と縁を切れば、あんな悲劇は起こらなかったかもしれない…