そんな話をしていると、
吹奏楽団の団員さんたちが、
お客さんをお見送りに出てきた。


「今日はありがとうございました〜」


という声が飛び交う。


「…あっ。」

団員の中に見覚えのある人の顔があった。
忘れるはずもない、わたしの
恋した相手が…。