「先輩…俺、これ以上先輩と一緒にいられません。これ以上いると、自分が抑えられないんです!ごめんなさいッ!」 「笠原く…」 笠原くん… あたしは去って行った笠原くんの後ろ姿を見つめていた。 ――――――― ―――――― ――――… あれから、1週間笠原くんはずっと来なかった。 「はぁ…」 「最近、笠原くん来ないね!」 麻理の言葉に胸が痛んだ。 「あたし!笠原くんのところ行ってくる!」 ガタンと椅子から立ち上がると教室を勢いよく飛び出した。