「ちゃんと自分を知ってもらってから返事をもらいたいと思ってるんじゃないの?」
「……そういうモンなの?」
ボクは良く知らない、そういう気持ちは。
告ったこともなければ告られたことも――いや、それはある(昨日一度だけ)か。
けど、よく知り合っていない相手に告白するという気持ちが分からない。
告白……つーか、そもそもそういう相手、好きになるものか?
「今まで、そう言って告ってきたヤツいた?」
と、(告白してくる相手が同性じゃなくちゃんと異性であるという点で)経験が多い2人に問いかける。
「私はいないわ。いつも『他に好きな人がいる』って断ってるから」
「はぁ!? いるの!?」
「嘘よ、嘘。嘘も方便」
しれっと言ってのける美紗が、怖い。
初めて、美紗に言い寄る男が可哀相に思えた。
ちょっとこれは参考にしたくないので、純平の様子を窺ってみる。
……そっちこそ頼りない気もしなくもないけど。
「……そういうモンなの?」
ボクは良く知らない、そういう気持ちは。
告ったこともなければ告られたことも――いや、それはある(昨日一度だけ)か。
けど、よく知り合っていない相手に告白するという気持ちが分からない。
告白……つーか、そもそもそういう相手、好きになるものか?
「今まで、そう言って告ってきたヤツいた?」
と、(告白してくる相手が同性じゃなくちゃんと異性であるという点で)経験が多い2人に問いかける。
「私はいないわ。いつも『他に好きな人がいる』って断ってるから」
「はぁ!? いるの!?」
「嘘よ、嘘。嘘も方便」
しれっと言ってのける美紗が、怖い。
初めて、美紗に言い寄る男が可哀相に思えた。
ちょっとこれは参考にしたくないので、純平の様子を窺ってみる。
……そっちこそ頼りない気もしなくもないけど。


