どこからボクらを見ていたのか、小さくクスリと笑った声が聞こえて。
それが誰なのか、――振り返らなくても、ボクにはすぐに分かった。
「――おはよ」
「……おはよう」
彼女の、……美紗の席の横を通って、自分の席に向かう。
挨拶を交わした時、視線はちゃんと絡んだ。
信じろと言った純平の言葉は、恐らく、正解だ。
学年末試験が始まる。
ボクが抱えていた様々な問題は、ひとつひとつ信じられるモノを固めていった今、ボクの小さな脳ミソでも処理しきれる許容範囲内に収まりつつあるのかもしれない。
それが誰なのか、――振り返らなくても、ボクにはすぐに分かった。
「――おはよ」
「……おはよう」
彼女の、……美紗の席の横を通って、自分の席に向かう。
挨拶を交わした時、視線はちゃんと絡んだ。
信じろと言った純平の言葉は、恐らく、正解だ。
学年末試験が始まる。
ボクが抱えていた様々な問題は、ひとつひとつ信じられるモノを固めていった今、ボクの小さな脳ミソでも処理しきれる許容範囲内に収まりつつあるのかもしれない。


