「いいコト言うと思ったでしょ。感動した?」
「……全ッ然」
そういう事を自分で言っちゃわなければ、少しは感動できたかも知れないけどね。
このちゃらけた現・生徒会長は、ボクの知っている会長像とはあまりにもかけ離れていた。
学年のせいか身長のせいかふざけたキャラのせいか、梶原はやたら等身大で親しみやすいかわりに、威厳とか風格みたいな大それたモノは微塵も感じない。
漠然と響先輩との共通項を感じなくもないのだけど、それが何なのかは良く分からなかった。
ただ、会長としての頼りがいを全く感じさせないこの男と、友達にはなれる気がした。
そして――、頭の片隅に浮かぶ。
もし響先輩が同学年で、恋愛感情抜きで知り合っていたら。
彼とも、いい友達になれてたんじゃないか、と。
「……全ッ然」
そういう事を自分で言っちゃわなければ、少しは感動できたかも知れないけどね。
このちゃらけた現・生徒会長は、ボクの知っている会長像とはあまりにもかけ離れていた。
学年のせいか身長のせいかふざけたキャラのせいか、梶原はやたら等身大で親しみやすいかわりに、威厳とか風格みたいな大それたモノは微塵も感じない。
漠然と響先輩との共通項を感じなくもないのだけど、それが何なのかは良く分からなかった。
ただ、会長としての頼りがいを全く感じさせないこの男と、友達にはなれる気がした。
そして――、頭の片隅に浮かぶ。
もし響先輩が同学年で、恋愛感情抜きで知り合っていたら。
彼とも、いい友達になれてたんじゃないか、と。


