握られた手から目が離せないまま、ボクは固まった。
重なった部分から、先輩の【マジ】が伝わってくる。
デカくて女らしさの欠片もなくて、一般的な女の子より多分、精神的にも肉体的にもずっと強いだろうボクに。
ううん、例え本当はそうじゃなかったとしても、弱いとこなんか絶対に人に見せまいと隠して強がってきたボクに。
甘えていいんだなんて言ってくれる人は、あの2人くらいしかいないと思っていた。
そしてボクが素を見せられるほど心を許せる相手も、あの2人だけだと思っていた。
そうだ、だからこそずっと、彼らと離れられずにいる――。
「君を好きになった。――付き合ってほしいと、思ってる」
……こんな奇特な人は、この先二度と現れないんじゃないだろうか。
重なった部分から、先輩の【マジ】が伝わってくる。
デカくて女らしさの欠片もなくて、一般的な女の子より多分、精神的にも肉体的にもずっと強いだろうボクに。
ううん、例え本当はそうじゃなかったとしても、弱いとこなんか絶対に人に見せまいと隠して強がってきたボクに。
甘えていいんだなんて言ってくれる人は、あの2人くらいしかいないと思っていた。
そしてボクが素を見せられるほど心を許せる相手も、あの2人だけだと思っていた。
そうだ、だからこそずっと、彼らと離れられずにいる――。
「君を好きになった。――付き合ってほしいと、思ってる」
……こんな奇特な人は、この先二度と現れないんじゃないだろうか。


