家に着き、玄関のドアを開ける。
それと同時に純平に気付いて声をかけてくる母の言葉を適当に遮って、
「部屋でテスト勉強してるから、邪魔しないで」
そう告げて自室へ向かった。
後ろではまだ母が、「お茶いれる?」とか、「今日は美紗ちゃんは?」とか言っているのが聞こえる。
ボクが答えない代わりに、純平が何かしらのジェスチャーでその追手を断ち切ったようだった。
部屋に入るなり純平はカバンを放り出し、ベッドの下からミニテーブルを出して、勝手に広げた。
――本当に、勉強するつもりなんだ。
それと同時に純平に気付いて声をかけてくる母の言葉を適当に遮って、
「部屋でテスト勉強してるから、邪魔しないで」
そう告げて自室へ向かった。
後ろではまだ母が、「お茶いれる?」とか、「今日は美紗ちゃんは?」とか言っているのが聞こえる。
ボクが答えない代わりに、純平が何かしらのジェスチャーでその追手を断ち切ったようだった。
部屋に入るなり純平はカバンを放り出し、ベッドの下からミニテーブルを出して、勝手に広げた。
――本当に、勉強するつもりなんだ。


