「それに僕の大切なものは、僕が守るよ」

「……頼もしいですね」

美紗の声が緩んで、再び顔を上げた時には彼女は安心したように笑っていた。


目が合うと、「まだ食べ終わらないの?」と聞いてくる。
そのまま彼女は立ち上がり、パーティ用の飲み物を買ってくると言い出した。


「コーヒーか紅茶か……、会長は何にします?」

そう言いながらカバンを手に取った彼女がいとも自然に「純平も一緒に」と誘った時に、ようやくボクにも理屈の通る筋書きが見えた。



美紗が壊すのは、ボクたち3人の関係なんだ。


傷つくのは――、





ボクだ。