「美紗、やっぱ天才」
ひと通り美紗から出された課題をクリアしたボクが顔をあげてそう言った時には、既に開始から1時間半ほどが過ぎていた。
美紗が最短ルートを用意してくれるおかげで、ボクはこうしてテスト直前の短期講習で、毎回赤点を免れている。
ちょうど会合が終わったのか、向こうの席では椅子をガタガタ鳴らしておばさん集団が立ち上がるところだった。
「っしゃーッ!俺も終わり!休憩しようぜ!」
純平がシャーペンを放り投げて大きく伸びをした瞬間、美紗の平手がペチッと彼の額に炸裂する。
「計算ミス!」
厳しい突っ込み。
なのに可愛いのは、美紗が手をあげて攻撃したところで、響く音が痛くもかゆくもなさそうな『ペチ』だからだと思う。
ひと通り美紗から出された課題をクリアしたボクが顔をあげてそう言った時には、既に開始から1時間半ほどが過ぎていた。
美紗が最短ルートを用意してくれるおかげで、ボクはこうしてテスト直前の短期講習で、毎回赤点を免れている。
ちょうど会合が終わったのか、向こうの席では椅子をガタガタ鳴らしておばさん集団が立ち上がるところだった。
「っしゃーッ!俺も終わり!休憩しようぜ!」
純平がシャーペンを放り投げて大きく伸びをした瞬間、美紗の平手がペチッと彼の額に炸裂する。
「計算ミス!」
厳しい突っ込み。
なのに可愛いのは、美紗が手をあげて攻撃したところで、響く音が痛くもかゆくもなさそうな『ペチ』だからだと思う。


