左隣にいる純平が、飲みかけの炭酸飲料をブーッと勢い良く吹き出した。
……ボクの弁当に。
てめぇ、何しやがる!!
と、普段のボクなら言うのだけど。
生憎今のボクに、そんなHPは残っていない。
「あら」
大した動揺も見せずにそう言ったのは美紗。
まるで、そういう反応を予想していたかのように。
「かなり、本気なんですねー会長。……じゃあ私も、今年は一番大切な人にだけあげることにしようかしら」
目を細めて小首を傾げ、彼女は笑った。
大人っぽくて、妖艶で、魅惑的な――、ボクが少しだけ【怖い】と感じる、あの笑い方で。
もう一度吹き出しかけた純平が、慌てて口を手で覆った。
ボクの口には何も入ってなくて、本当に良かったと思う。
マジで。
……ボクの弁当に。
てめぇ、何しやがる!!
と、普段のボクなら言うのだけど。
生憎今のボクに、そんなHPは残っていない。
「あら」
大した動揺も見せずにそう言ったのは美紗。
まるで、そういう反応を予想していたかのように。
「かなり、本気なんですねー会長。……じゃあ私も、今年は一番大切な人にだけあげることにしようかしら」
目を細めて小首を傾げ、彼女は笑った。
大人っぽくて、妖艶で、魅惑的な――、ボクが少しだけ【怖い】と感じる、あの笑い方で。
もう一度吹き出しかけた純平が、慌てて口を手で覆った。
ボクの口には何も入ってなくて、本当に良かったと思う。
マジで。


