2月8日、金曜日。

昨日は結局奢られっぱなしになってしまったことが、ボクとしてはやはり気になってしまう。
午前中最後の授業がラッキーにも早めに切り上がったこともあり、ボクはチャイムと同時に1階の自動販売機へダッシュした。
(普段ならそんな無駄な体力は使わないが、今時期は集団に囲まれたら余計にめんどくさいことになる)


ポケットでじゃらじゃら鳴っているコインを数枚適当に掴んで挿入する。

カツカツとヒールを鳴らして追いついてきた美紗が、それを見てわざとらしくため息を吐いた。


「なお、お財布くらい持ちなさいよ」


……いや、まあ、いいじゃんそんなこと。
財布かさ張るだけだし、こっちの方が楽だし。