日常・非日常

同棲と結婚は違う。それは、この年では嫌になるほどわかってる。同棲の先に結婚が確実にあるわけじゃない事も。

「聞いてみればいいじゃん、どうしたいのーって」
「なんかそれもさぁ…結婚を迫ってるみたいでさぁ…」
「付き合って2年だし、香織もいい年じゃん。って私もだけど」
早苗が笑う。
いつからだろうな、結婚の言葉を出せなくなってしまったのは。付き合いが長くなればなるほど、好きになればなるほど。

お店が混んできたので、またねと早苗は帰っていった。小さく溜息。さて働くか。

今日は、春樹にメールはしていない。