ピンポーン。玄関のチャイムと共に、鍵を差し込む音。

「春樹っ」
駆け寄ってドアを開ける。スーツ姿の春樹が顔を出す。
「お前…俺じゃなかったらどーすんの?」
「合い鍵持ってるのなんて春樹と親だけだもん」
「親だったらどーすんのさ。はい、お土産。ハラへったー」
コンビニのアイスを受け取る。私は満面の笑みだ。軽くキス。
「お疲れさま。待ってて、すぐできるから」
台所に立つ。春樹の存在を感じる。
さあ、メインディッシュの始まりだ。