「言ったろ……ちゃんと、したいんだ。しなくちゃ駄目だろ」
覚悟を持ってそう言った彼を、止めることは出来なかった。
――2人で考えようって、言ったクセに。
亮が勝手に考えて、勝手に決めてしまう。
一瞬だけそんな非難がましいことを考え、すぐに違うと思い至った。
彼はみのりが1人で考え込んで行き詰ってしまった壁を、一緒に突破しようとしてくれているのかもしれない。
事実、閉ざされていた扉は開かれた。
2人で、とは、こういう意味だったのかもしれない。
母に亮とのことを話すことが出来ないなどと、みのり1人が思い悩むことはないのだ。
何かから逃げ続けているだけでは、乗り越えることなど出来ない。
話をしなければ、何も始まらない。
ちゃんとすると繰り返したのは、こういう意味なのだ。
娘が妊娠し流産したという事実を、親は知っている。
何の挨拶も謝罪もなしに、この先何もなかったように復縁など出来るはずもない。
そんなことをしたら、親には顔向けできず、ずっとこそこそしなければならない。
覚悟を持ってそう言った彼を、止めることは出来なかった。
――2人で考えようって、言ったクセに。
亮が勝手に考えて、勝手に決めてしまう。
一瞬だけそんな非難がましいことを考え、すぐに違うと思い至った。
彼はみのりが1人で考え込んで行き詰ってしまった壁を、一緒に突破しようとしてくれているのかもしれない。
事実、閉ざされていた扉は開かれた。
2人で、とは、こういう意味だったのかもしれない。
母に亮とのことを話すことが出来ないなどと、みのり1人が思い悩むことはないのだ。
何かから逃げ続けているだけでは、乗り越えることなど出来ない。
話をしなければ、何も始まらない。
ちゃんとすると繰り返したのは、こういう意味なのだ。
娘が妊娠し流産したという事実を、親は知っている。
何の挨拶も謝罪もなしに、この先何もなかったように復縁など出来るはずもない。
そんなことをしたら、親には顔向けできず、ずっとこそこそしなければならない。


