「なあ、みのり」
「ん――?」
2人、肩を並べてこうして歩いていると、まるであの頃に戻ったようだ。
彼の心が本当はずっと玲奈に向いているのでは、という漠然とした不安を抱えながらも、付き合っている間、2人の仲がそうおかしな方向にすれ違っていたようには感じていなかった。
うまくいっているつもりだった。
だからあの日、突然切り出された別れはみのりにとってわけが分からず、簡単には受け入れがたいものだった。
「この後、もうちょっと時間あるか?」
――そんなこと言われたら、期待してしまう。
さっきまでは玲奈がいた。
あくまでも場の主役は彼女で、自分も亮も彼女のためにあの家へ行き、彼女のための時間をあそこで過ごしてきた。
「ん――?」
2人、肩を並べてこうして歩いていると、まるであの頃に戻ったようだ。
彼の心が本当はずっと玲奈に向いているのでは、という漠然とした不安を抱えながらも、付き合っている間、2人の仲がそうおかしな方向にすれ違っていたようには感じていなかった。
うまくいっているつもりだった。
だからあの日、突然切り出された別れはみのりにとってわけが分からず、簡単には受け入れがたいものだった。
「この後、もうちょっと時間あるか?」
――そんなこと言われたら、期待してしまう。
さっきまでは玲奈がいた。
あくまでも場の主役は彼女で、自分も亮も彼女のためにあの家へ行き、彼女のための時間をあそこで過ごしてきた。


