手紙が途絶えた期間は、日記の日付から、約2か月ほどと考えられた。
別れの日からは半年ほどが経過している。
これからジェシカへ最後の手紙を書くつもりでいること、その返事が届かなければ潔く諦め、今までやり取りしてきた手紙も全て処分し、忘れるつもりでいることが書かれていた。
そしてその次のページで、隆司の日記は唐突に終わっていた。
『とっくに結果が出ているはずなのに、君からこどもが出来たという報せはない。恐らく駄目だったのだろう。俺は賭けに負けた。奇跡は起こらなかった。俺たちは運命の相手ではなかったということなのかもしれない』
『距離の壁は高かった。今の俺は無力で未熟で半端だった。追いかける力も引き留める力も約束を交わす勇気もなかった俺に、君をこれ以上束縛する権利はない』
別れの日からは半年ほどが経過している。
これからジェシカへ最後の手紙を書くつもりでいること、その返事が届かなければ潔く諦め、今までやり取りしてきた手紙も全て処分し、忘れるつもりでいることが書かれていた。
そしてその次のページで、隆司の日記は唐突に終わっていた。
『とっくに結果が出ているはずなのに、君からこどもが出来たという報せはない。恐らく駄目だったのだろう。俺は賭けに負けた。奇跡は起こらなかった。俺たちは運命の相手ではなかったということなのかもしれない』
『距離の壁は高かった。今の俺は無力で未熟で半端だった。追いかける力も引き留める力も約束を交わす勇気もなかった俺に、君をこれ以上束縛する権利はない』


