「人をさがしてほしい。」 「人?」 風が二人の髪を揺らす。 実体はなくても風に髪は揺れるのか。 霊って相変わらず不思議だな…。 私は髪を耳にかけた。 「俺の彼女だ。」 彼女…? 「え?!彼女いたの?!」 思わず大きい声になる。