だけど私の手は彼にあたることは無かった。 彼を通り抜けた私の手。 このことが意味するのは、 「霊……」 「あたり。ただの視える人かと思ったけど違うみたいだね。」 彼は私を見る目を細めた。 「で。あんたの名前は?」 さっきから自己中心的なやつだな…。 霊ならさっさとあの世へおくってしまおうか!! そんな怒りを私は鎮めようとする。