悲しい声。 「…どうしたの?」 一歩前へ進む。 「うええん…」 男の子の姿はまだ見えない。 どこにいるの? 私はゆっくり目を閉じた。 浮かんだのはピアノの下。 私はピアノの下をそっと覗いた。 「見つけた!」 思わず笑顔になる。