そしてまた、何か音がした。
ガタンと物が落ちるような音だったり、ガタガタという音が確かに聞こえる。
幽霊的なものを信じている私にはきつい場所だった。
怖すぎて感覚がおかしくなったのか、「怖い」という感情が通り越してしまったのか、音のするところを見に行こうと決心した。
もうそれしか原因がつかめないと思った。
私は音のする方に恐る恐る近づいていく。
一歩、また一歩と進むにつれ、心臓の音も大きくなっていく。
狭い倉庫の中で足元を気をつけながら進んでいく。
カバンを取られてしまって携帯がないので、明かりをつけることもできない。
そして、音がするところは大きい箱みたいなのが積み上げられている物の裏だと気付いた私はそこをのぞくことにした。
ゆっくりとのぞいてみる私。
でも暗くてよく見えない。
だけど、何かがある。
私はよく見ようと目を薄めたり、顔を近づけたりした。
すると、形が見えてきた。
その形は……人型。

