すると、後ろの方でガタンという何か物が落ちるような音が聞こえた。
え、なに?
何か後ろに気配も感じる。
私は恐怖に怯え、ひ汗が出てきた。
手のひらは冷たくなってきて、体が震えだしてくる。
だ、だいじょうぶ……さっきの中に入れられる衝撃で物が崩れ落ちてきただけ……。
というか出して……もういやこんなとこ……。
みんなひどいよ、自分がやられたら嫌なくせに、それを平気な顔してするなんて……。
お願い誰か出し……
ガタン!
「きゃあっ!」
また何かの物音とともに声をあげてしまう私。
真っ暗でよく見えない。
そんな中、音だけ聞こえるなんて怖すぎて耐えられなかった。
もういや、もう限界。
こんなとこなんとかして出てやる……!
でも、やっぱり外から何かでおさえられているのか、いくら開こうとしてもビクともしなかった。

