でも……それでも……こんなのって!!
「なぁに内宮さん、反抗する気?」
なかなか素直にはついていかない下を向いた私に、そう言ってきたのは未歩だった。
……いつの間に。
ていうか「内宮さん」って。
前まで呼び捨てだったのに……。
「ちょっとーおもしろくなーい、早く連れてっちゃいなよ、目障りなんだから。」
未歩の横にいた香織が、口に手をそえてくすくすと笑いながらそう言った。
そして、私はされるがままに連れていかれ、ついに校舎裏の倉庫へと着いてしまった。
「ほら早く入れて!」
未歩の指示で2人の女子は私を倉庫に無理やり入れようとする。
「いやっ……」
私は倉庫に足を踏み入れたらおしまいだ、と思い必死で抵抗した。
「誰か……っ」
誰もいない校舎裏から、私の声は届くはずもなく……というか、ここには誰もいる気配すらなかった。
「やめて!」
未歩に訴えかけるも、応じようとはしてくれない。
むしろ私のもがく姿を楽しんでいるように見えた。
未歩……!

