永遠の傷跡~すべては弱い心から~




私の両腕を誰かが後ろからつかんだ。


「なっ……なに!?」


私は後ろを振り返る。


そこには、クラスの女子2人がいた。


私の腕を強くつかみ、ニヤニヤと笑う。


「みほぉ、こいつどこに連れてったらいいの~?」


右腕を持った女子が言う。


すると、未歩は私の前に現れてこう言った。


「あの校舎裏の使ってなさそうな倉庫あるじゃん?あそこに連れてってよ。」


「了解!」


未歩の命令に女子は明かるく答えた。


「来な!」


2人の女子は私の腕を引っ張っていく。


「や、やめて!どうしてこんなことするの!私、あなたたちに何かした!?」


私は必死に2人の腕を振り払おうとする。


だけど、強い力で引っ張られていく。


「なにもされてないわよ」


左腕を持つ女子が答えた。


「じゃあ、なんで……」