教室に入ると、みんなの雰囲気が一気に変わったような感じがした。 一瞬にして私を見る視線。 私を待っていたかのような……そんな気がした。 「はーいみなさん、内宮柚希の遅めの到着でーす!」 「あははっ」とみんなが笑って私を指差す。 そんなのいちいち言うことじゃないでしょ……。 私が無視して自分の席に着こうとした時だった。