学校に着いて教室に入ると、もうほとんどクラスのみんなは来ていた。
香織も。
「柚希!未歩!おはよう!」
香織は、自分の席から私たちに駆け寄ってきてニコニコとしながらそう言った。
未歩とも、仲良くなってたんだ。
「おはよう香織!来るの早いね!」
私はなんだかうれしくって、新しいクラスにドキドキして、新鮮で、これからが楽しみっていう気持ちが伝わってしまうくらいの元気さで香織に挨拶した。
「あたし、いつもこのくらいだよ!」
「そうなのっ?」
香織との会話を少し交わした後、未歩も会話に入ってきた。
「おはよう香織ぃ。ホント、早いね~、あたしたちなんてこれでもまだ来るの早い方なのに!」
「えーそうなの!?2人とも遅いよ~!」
未歩と香織も楽しそう。クラス、仲良くやっていけそう!
私は一人で、心の中ではしゃいでいた。

