ホームルームが終わって1時間目までの5分間で必死に課題を進めた。


でも、やっぱり終わらなかった。


「この役立たず!あんたみたいなのろま、消えればいいんだよ!」


「ほんっと、こんなのもできないなんてあんたほんとにこの先、生きていけんの?」


未歩に続いて香織も私を責めてくる。


 自分の課題じゃん……。


「ま、できないのわかってたけどねー。いいよ別に、私らは先生に怒られないし!」


未歩はペラペラとノートをめくりながらそう言った。


 どういうこと?


 本当に私のせいにする気……?


キーンコーンカーンコーン


1時間目が始まるチャイムが鳴った。


数学の先生が来て、さっそく課題を出すようにみんなに言ってきた。


すると未歩は動き出しす。


「せんせぇー、昨日ノートないと思っていたら内宮さんの机に入っててぇー課題できてないですー。窃盗じゃないですかー?」


 なっ……!