「間に合わなかったら、あんたのせいにするからね!」


未歩はそう言って課題を進める私に文句を言ってくる。


頼んでおいて、邪魔している感じ。


 私のせいにするって……どうやってよ。


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴り、朝のホームルームが始まる時間。


「1時間目までに終わらせなさいよね!」


そう未歩は言って自分の席についた。


 ……課題くらい、自分でやったらいいのに。


 自分でやりもしないくせに、えらそうに指図して……挙句の果てに間に合わなかったら私のせいにするって……意味わかんない。


先生が来ても私は課題をやり続けた。


「おーい内宮、今はそれしまいなさい。ホームルーム始めるぞー。」


 ……ほっといて。


 なんて、言えないしなぁ。


「……すみません。」


先生に注意され、私はノートをしまった。


「だっさー」


「先生に反抗するとか不良ー」


くすくすとクラスの人たちはみんな笑いながら私を見た。


 ……どうして、私が笑われなきゃいけないの!