早く用意を済ませて、朝ご飯を食べる。


「いってきまーす!」


鞄を持って、せわしく靴を履き、家をあとにした。


 やっぱり、朝の待ち合わせはせわしい……。


早歩きでスマホを見ると、未歩からメールが来ていた。


もう待ち合わせの場所にいるらしい。


私は早歩きから走る方に変更した。


待たせるのも悪い。


しばらく走って、待ち合わせ場所につくと、未歩はスマホを見ながら立っていた。


「……っみ、未歩!」


息を切らしながら、私は少し離れたところで未歩を呼んだ。


「あ、柚希ー!」


未歩は私の声に気づき、こちらまで駆け寄ってきてくれた。


「ごめん待たせて……っ。」


「いいよ全然!さっき着いたばかりだし。そんな走らなくてもよかったのに~、まだ時間あるよ?」


「でも……未歩待たせちゃ悪いし!」


「大丈夫なのに~!ちょっと休憩してく?」


「や、もう大丈夫!」


「そう~?じゃ、ゆっくり行こうか。」


「うん!」


私たちは、少しゆっくりめで学校へと向かった。