今日もいつも通り教室に入る。
だけど、今日はいつもとは違う光景があった。
「お、来た来た。」
そう言って近づいてきたのは市山のグループ。
私は教室の出入り口で足止めされてしまう形になった。
私を囲む3人の男子。
それを見てくすくすと笑い、楽しむクラスの人たち。
「な……なに?」
私は自分より背の高い市山たちを見上げて言った。
「ふっ、怖がってやんの!おもしれぇ!」
いつも通り、市山が先頭を切る。
「なぁ、お前ほんっとうぜぇなぁ。消えろ。」
そして、市山の次に赤城がそう私に言ってきた。
……と、同時に。
私の顔に、ペットボトルに入った水をバシャッとかけてきた。
前髪と顔が濡れ、そして首から水が流れていく。
制服も首元が濡れてしまった。

