教室に戻った時だった。
「ちょっと!遅いんだよ!何分待たせる気だよふざけんな!!」
そう言って未歩は私の前にずかずかと勢いよく言い寄ってきた。
「……ご……めん。」
「ったくほんっと使えない!もうそれいらないし、あんたが処理しといて。」
頼まれて買ってきたコーヒーは、未歩たちは結局受け取ることはしなかった。
……なに……よ。
なんなの……。
ただの嫌がらせじゃん。
いらないって、はじめっからいらなかったんじゃないの?
私は教室の出入り口で立ち止ったまま、下を向いていた。
くすくすと、クラスの人たちは私を見て笑う。
どうして私がこんな目に合わなきゃいけないの……!

