「今はジュースの気分じゃなくなったの。コーヒーが飲みたい、買い直し!」
未歩がそう私に怒鳴りつけた。
「そんな……」
「なによ文句ある?ボーッと突っ立ってないで早く行ってこいよ!!」
「……っ!」
「あ、私もコーヒーね!」
香織も真顔でそう言う。
私は悔しさと腹立たしさのあまり、教室から勢いよく飛び出した。
……っ悔しい!
悔しい悔しい!!
どうしてあんな言われ方しなきゃいけないの!?
気分でコロコロ変わって……飲みたいもの変わったなんてそんなの知らないよ!
っと、思っても……やっぱり逃げられるわけではなく、私はまた自販機の前に来ていた。

