頼まれたジュースとカフェオレを持って教室まで戻り、未歩と香織のところに向かう。
「はい、これ……頼まれたやつ。」
私は2人にそう言って差し出した。
すると。
「ちょっと!なによこれ!!」
未歩が急に怒りだした。
「え、頼まれたやつ……なんだけど。」
私は小さめの声で言葉を返す。
「私は今これが飲みたい気分じゃないの!」
未歩は差し出されたジュースを受け取ったと思いきや、私にそれを投げつけてくる。
「いた……。」
ペットボトルのジュースが床に落ち、私はそれを見下ろしていた。
香織は缶に入っているカフェオレを受けってそれを見つめながら
「あんた本当使えないやつねぇ。」
と言った。
どうして?
言われたものを買ってきただけなのに……。

