「……ぅ……」


喉がぎゅうって締まる感じで苦しくなって、目からは涙が溢れそうになっていた。


 泣くもんか……っ!


 泣くもんか!


 泣いたら未歩の思う壺だ。


 こんなことでは泣かないっ……!


 泣かないんだから……。


でも、感情とは別に涙が溢れてきた。


「泣きたく……ないのに。」


私は、トイレにこもって次の授業に出ることはできなかった。